私がサモンリーディングに目覚めたきっかけ
今回は私がこの力に目覚めたきっかけについてお話したいと思います。
そもそも“サモンリーディング”という名前は私が名付けたもので、他にこのようなことが出来るという人の話すら聞いたことはありません。
(サモンとは、召喚するというような意味合いの言葉です。)
数年前のある日、私は仕事を辞めようと考えていました。
同僚と一緒に辞めたいねと話しており、その同僚と一緒に他の会社に移るつもりでした。
辞めるに当たって、社長に対してどのように辞めたいと伝えるべきかで悩んでいました。
そこで、私が社長役になり、辞めると伝える時どのように伝えるかのシミュレーションをやってみることになりました。
開始早々、同僚が社長役の私に対して、辞めたいと考えています、と言った瞬間に、私は不思議な感覚に襲われました。
社長の感情が私の中に入り込んできたのです。
「なんとしても止めなければいけない、この子がいなくなったら私はなにも頑張れなくなってしまう、絶対に辞めることだけは阻止しなければ…」
そんな感情でした。
それはその同僚に対してだけ向けられているもので、同僚の隣に座っているテイの私に対しては、一切の「止めたい」という感情はありませんでした。
実はこの2人は過去に恋愛関係にありました。
私がそれを説明すると、えっなにそれ?どういうこと?となりましたが、
一緒に会社を辞めないかと誘いたい同僚が他にも2人いたので、試しにその2人を誘うテイで、またシミュレーションをしてみることにしました。
1人は、絶対についてきてくれると思っていた同僚で、もう1人は、金銭的な理由でおそらくついてきてくれないだろうと思っていた同僚でした。
まず、絶対についてきてくれると思っていた同僚の方に私がなりきってみると、
会社を辞めないかと提案した時浮かんだのは、この生活が変わると、人生設計が崩れるんだよな…ということでした。
私たちはてっきり、私たちと離れることは絶対にその人にとって寂しく耐えられないことだからついてきてくれると確信していたのですが、
その人にとっては私たちがいなくなったら寂しいなどという感覚はほぼないようでした。
しかし私たちに「私たちがいなくなったら寂しいでしょ?」と聞かれれば口では「寂しいよ〜やだよ〜」とは言います。これは単なる社交性としての言葉なようでした。
もう1人の人は、おそらく金銭的にも厳しいし、私たちがいなくなることを口では寂しいと言うだろうけど実際はそこまで寂しく感じるわけではないだろうと予想していた人でした。
しかし私がその人になりきって話をした途端、ものすごいショックと孤独感が襲ってきて、涙が出そうになり、一緒に行かないか、と話すと、うん…行こうかな…という言葉が口から出ました。
全く予想していなかったことだったので、その時のことは、たまたま仲が良すぎた為に、その人になりきって演技をしていたら役者が演じる時に涙を流すように、ただ私の想像で演じていたら感情まで伴ってしまっただけだと考えていました。
しかし結果は全てこの通りになりました。
人生設計についてだけ悩んでいた同僚は、私を占いに付き合わせ「一緒について行ったら人生はどう変わるか」だけを聞き、うまくいかないという鑑定結果を受け入れ、一緒に行かないことに決めました。
金銭的に厳しいだろうと予想していた同僚は、本当にとても寂しがり、「寂しすぎるし、行こうかな」と言いました。なんと前々から、私たちが行こうとしていた場所に引っ越したいと考えていた、お金はなんとかなるとのことでした。しかし結局タイミングが合わず、断念となりました。
そして社長ですが、なんと私が元々一緒に行く予定だった元恋愛関係にあった同僚だけを説得し、引き止めることに成功しました。
斯くして、私は一人で会社を辞め、一人で新しい場所に行くことになったのでした。
この時は、シミュレーション通りにいったのはたまたまだと思い、気にも止めていませんでした。
自分の力に気づいたのはこの一年以上後になります。